今日、和風入母屋造りの玄関下屋根の木部塗装が完了しました。
(和風玄関の顔でもある部分ですね。)
この住宅は私がまだ大工の弟子で修行中に親方や兄弟子と
手掛けた施主様の住宅です。
今回の塗装箇所は私が造作した所で、今でもはっきりと覚えていますが
造りのバランス寸法・屋根勾配・や意匠そして外壁との納め方など
いろいろ思考した思い出一杯の現場です。
ところで、塗装施工についてですが、
檜柱や桁梁などの木部が日焼けやしみなど目立ちはじめた為の
塗装工事です。
木部をシミ抜きや剥離処理などをして、白木の戻して
仕上色で塗装しました。
木材の木肌を残し、風合いをそのままにして着色しますが
浸透性塗料ですので塗装剥離がありません。
新築時・当初の木部化粧まで再生出来て
きれいに仕上がりました。
近年 木部の塗装の品質・性能や下地薬剤などは向上し
かなり傷んだ木部も塗装が出来ます。
手をくわえて修繕修理していけば住宅も長く寿命が延びますので
地味な施工ですが、やりがいのある仕事だと私は思っています。