《シリーズ:神事の第8弾です》
『さしがね』の家相方位と言われても
何のこちゃ? 意味?解かんない!・・・と思いますよね。
『さしがね』には家相の吉凶を定めた方位を記入しています。
吉凶尺・魯班尺・門尺・唐尺とも言います。
この吉凶は聖徳太子が、建物に関する吉凶の方位や
寸法を工匠(大工)達のために、添記したと言われてます。
『さしがね』に方位として【義・離・病・劫・害・官・財・吉】の
8文字書いています。
その8文字を方位に見立て、下表の様に言われています。
〔東〕 【義】:神棚吉・台所・便所所
〔南〕 【離】:玄関・廊下吉
〔西〕 【病】:台所・便所凶・仏壇吉
〔北〕 【劫】:便所・浴室凶
〔北東〕 【害】:便所・台所大凶
〔南東〕 【官】:玄関吉・便所・台所凶
〔北西〕 【財】:床の間・仏壇吉・玄関凶
〔南西〕 【吉】:玄関・階段・便所凶
家相方位をよく言われるのに、表鬼門・裏鬼門がありますが
それと同じ意味と考えてもOKです。
最近は全く気にせず建築される方も多く、
現代の住宅ライフスタイルから考えても、むしろ8方位全てに
吉となる間取りは難しいと思います。
聖徳太子の飛鳥時代に考えられたことですからね!
それでも現代に多少ですが承継されている事実に
僕は、先人の工匠たちへ尊敬と感謝の念を忘れてはいません。
この工匠たちの歴史を忘れる事無く、受継ぎ現代の建築に
生かしていきたいと思います。