地元校区の中学職場体験学習があり
山内建匠にも男女3名の学生がやってきました!
二日間の体験学習です。
工務店仕事では二日間のみですから、
本来の建築現場での体験としては
期間があまりにも短いので
どれだけ!? 体験出来るのかは・・・?
ちょっと不安ですが、
事前に生徒とは打合せを行いタイムスケジュールを
組んでの実施にしました。
初日の午前中は住宅建築の設計・木材の特性などを解説
実際にいろいろな形の物を三角投影法を使って
展開図を書いてみたり、木材の特性表を解読してりしました。
午後からは異なる木材の特性を知るために
鋸(ノコギリ)で手切りしたり・・
尺金(さしがね)と鉛筆で墨付けしたり・・!
墨付け木部材を機械で穴加工してみたり!
[ 午後からの作業の様子 ]
作業場で木部材の継ぎ手を造り
実際に仮組立てもしてみました。
本当は、鑿(のみ)と金槌(かなづち)で
穴掘り加工したかったのですが、
時間と安全性を考え 機械加工の体験だけに。
夕方からは新築住宅の間取り設計の
ポイントを解説し終了。
二日目は朝から
『 今! 自分が住みたい家 』の間取りを考え
実際にパソコンを使い建築ソフトで製図化
今年の生徒は設計能力が高いと感じ
間取り以外に立面図まで仕上げることにしました。
生徒たちのラストは
「 最後の宮大工」と言われる『 西岡常一 』棟梁の
飛鳥時代から受け継がれる 日本の木造木組み技術の
素晴らしさ!
その飛鳥の木組みは世界最古の木造建築物で
これからもまだまだ存続される法隆寺の姿
その『 西岡常一 』棟梁の生涯のDVDを観て
全スケジュールが終わりました。
最後に私から
今 建築業界でも人手不足と、熟練工の引退で技術を
承継することが難しく 将来が不安視されている業界です。
今回の様に学生・若い人の職場体験学習を通じて
一人でも多く建築の世界に興味を持っていただき
後世へ受け継いでいく人がいてくれれば大変嬉しく思います。