私の親父は72歳で今も現役の大工です。
現場で僕達若い衆と一緒に金槌を振って造作をすることは
めっきり少なくなってきました。 それでもまだ元気で朝から晩まで
仕事はきっちりやっています。 主に造作材の仕上げ や化粧柱・梁の粗加工
などは親父が担当です。担当って言うのへんですが加工が中心になっていますね”
それと木材の買い付け・仕入れもやっていますので
ほんとまだまだバリバリで働いていますが、なんせ職人気質で・・・
木材の買い付けでは木質には、特にこだわり 適材適所での最も良い働きをする材を
吟味に・・吟味して購入していますが、私も一緒に同行する時も多いのですが
半端じゃないくらい材選びに時間を掛け 木材市の時は市場が終わって
他社の方が帰ってからも、もくもくと二人で材選びしています。
それが本当なのですけどね!使う材がいい物でなければいい仕事は出来ませんから”
また、木材の加工の時が最も手間をかけ、納得いかなければ
数日掛けても決まらない時もしばしばです。
使う場所に応じた強さ・木の癖・木目・バランスなど考えてあらゆる事を読み
加工をしていきます。
私もまだまだ教わることが多いのですが、最近は親父と加工前に
私の意思・考えを伝え 任してもらう事も多くなっています。
そして構造材や造作材の加工された木材を・・・墨付け・切り組み・造作材の取付など
現場仕事では、大げさ言うと・・うちの親父の了解を貰ってからじゃないと
作業ができないってみたいな。!
まあ棟梁である私がほぼ決めていくのですが、
親父・私とそして職人と、その現場・その部位・その予算の中で
その最良の仕事で納める事をまず考え意思疎通をして進めていきます。
私も今まで仕事をしてきて、親父には褒められることは一度もないですし
⇒それ以上を常に要求されます。 まあっ・・! それに負けまいと私も頑張れるのですがね!
親父は頑固一徹とは違いますが
とにかく 『 職人気質(堅気:かたぎ) 』 な親方です。