今、僕がリフォーム・修繕の仕事でお世話になっているのが、
江戸時代の後期に建てられた旧家
瓦は25年程前に葺替えていますので、建物は遠目から見る限りでは
そんなに古くは見えないのだが、当家さんに聞くと江戸時代の屋敷だそうだ!
敷地に入る前には長屋門もあり、庄屋の家格としての面影も残っています。
中庭門の屋根瓦を見ただけで、江戸時代・・なるほど!! と納得です。
当家さんは、 『 まだまだ住み続けたいので取り壊すことは考えてなく
代々受け継いだ家を大事にしたいと。 』
今回の工事は部分修善とリフォームですが、将来は文化財とは大げさですが
数十年先には江戸時代幕末昭和と暮らして来た民家でも、貴重な財産になると
私は思います。
近年の日本の住宅は先進国の中でも、最も短命で50年も使われることなく
取り壊され新しく建て替えられます。 特に昭和の後期頃から現在までの
日本の住宅は30年程で建て替えられているのです。
世代が変わるごとに、新工法や新建材の住宅に移り変えていくのが現状で・・・
よって、工務店ではなく住宅メーカーが成長していく過程が要因であると言われてます。
ヨーロッパ先進国ではリフォーム・修善を施し100年200年は使われ
住宅建築はその国の文化として堅く守られ・風情・外観・町並みも統一されていまが
現在のこの国の住宅は町並みの統一感は少なくなっているのは、
日本建築の在来木造工法を主に仕事をしている私としては残念です!