新居浜祭り 太鼓台の ” かき棒 ”4本を固定する
『 横棒 』の取替え新調の依頼で、横棒の加工を
行っていますが、そこで使う大工道具の
紹介でも 簡単にしてみようと思います!
横棒は ” かき棒 ” の円形外周に合わせた
加工が必要です!
木材を削る「鑿(のみ)」と「鋸(のこ)」
そして「釿(ちょうな)」を使います。
釿(ちゅな)は曲がった柄の先に斧のような
刃が取付られた物が釿です。
梁などの曲面や平面を大まかに深く削る時に
使う道具で、柄を振り上げてから強く振り下ろして
刃先を木材に当てながら削っていきます。
写真は釿で粗削り後に、鑿で仕上げた状態ですが
釿での削りは ある程度経験がないと上手く
使いこなせません。
慣れると粗削りには最適です!
釿は石器時代から使われていて奈良時代の
社寺建築には当たり前の大工道具です。
昔ながらの道具を使って仕事をすると
自身でも心、気持ちの入った作業を感じます!
道具の ”宝の持ち腐れ” って言~のも嫌ですし…
大工としての心得え、志を大切にしたいと
思って使っています。
自社の若手大工(弟子)が、私が何も
釿を使うように言ってなかったのですが
作業場で使っている姿をみて
嬉しかったのは事実です (^^)/。